●歯周病検査●
こんにちは
雨の日が続いておりますね。
洗濯物が乾きませんが、プレミアリーグにチャンピオンズリーグ、ブンデスリーガ等、シーズンの開幕を迎え、非常に楽しい日々を送っておりますスタッフその1です。
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今日は前回お話させて頂いた歯周病の続き、検査方法についてです。
歯周病とはどんな病気か、詳しくはこちらをご参照ください。→●歯周病●
歯周病の検査の仕方ですが、まず歯と歯ぐきの間、所謂 “歯周ポケット” の深さを測ります。
歯周ポケットの深さを測る事によって、歯周ポケットが浅ければ軽度、深ければ深い程重度、といったように、歯周病の進行具合を診断します。
この歯周ポケットの深さは、目で見て測定することはできませんので、「ポケットプローブ」と呼ばれるメモリのついた歯科医院専用の器具を使って測定します。
ポケットプローブを歯周ポケットに差し込み、深さを測ります。その際に出血の有無も確認します。通常は検査の際、痛む事はありませんが、歯周病が進行して歯ぐきに腫れがある場合等、チクリとした痛みを感じる事があります。
歯周ポケットは正常な歯ぐきだと深さは1ミリ〜3ミリ
中程度の歯周炎があると4ミリ〜5ミリ
歯周病が進行してしまっている場合は6ミリ以上となります。
ここで知っておいて頂きたいのが、歯の根の深さが通常約10ミリだということです。
その長さを考えると、歯周ポケットが6ミリを超えると、歯を支えている骨が歯周病によってかなり溶かされ、支えを失った歯がどれだけグラグラとしてしまっている状態かお分かり頂けると思います。
続いて、検査では併せてレントゲンを撮ります。歯を支えている骨がどの程度歯周病の影響を受け、度の程度骨が溶かされてしまっているかをチェックする為です。
こちらは正常な歯ぐきの方のレントゲン写真です。
赤いラインを引いてある部分が歯を支えている骨です。しっかりと骨が歯を支えているのがわかります。
そしてこちらが重度の歯周病の方のレントゲン写真です。
赤い骨のラインがかなり下がっているのがお分かり頂けると思います。歯周病菌によって骨が溶かされ、歯もグラグラになってしまった状態です。
歯周病は自覚症状が無い為、発見が遅くなりがちです。
物を噛むのが痛い、歯ぐきから血が出る、歯がグラグラするといった自覚症状が出てしまうと、すでに歯周病はかなり進行してしまった状態なのです。
自覚症状がなくとも、歯周病検査を受けてご自身の歯周病がどの程度なのかをまず把握し、定期的に歯のクリーニングをして歯石を溜めない、歯周病菌を減らすことが有効な予防策になります。
歯周病予防として、定期検診を受診されることをお勧めします。