歯周病のメカニズム|長岡歯科ブログ

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歯周病のメカニズム

 

歯周病に罹患するまでのメカニズム、流れを把握することは歯周病予防するうえで必要不可欠です!

 

【細菌の繁殖】

 

歯垢や歯石がたまると、そこが細菌のすみかとなり

歯と歯肉の境や歯と歯の間、歯のくぼみなどに細菌が繁殖します。

この細菌こそが歯周病を引き起こす原因菌になっていきます。

歯石の表面は、デコボコしているため歯垢や食べカスがたまりやすく、

細菌にとっては願ってもないエサの宝庫となり、どんどんと細菌の層を作っていきます。

 

 

【歯肉炎】

 

歯肉炎は、歯肉と歯肉線維が炎症を起こした状態で、

その炎症は骨や歯根膜まで達していない、歯肉に限定された病気のことをいいます。

 

歯肉炎がすすむと歯周病になりますが、歯肉炎になれば必ず歯周病になるとは限りません

歯肉炎のままで終わる人もいます。

 

口の中を清潔に保つこと、頻繁に専門的な口腔清掃を受けること、および十分に栄養を摂取することで通常は解消します。

 

 

【出血】

 

出血は、歯と歯肉の間にポケットができ、

その内側の歯肉に炎症が存在ことでおきます。

 

歯茎の内側には毛細血管が走っていて、歯肉溝(歯と歯肉の境目で健康な状態のこと)へ栄養を送っているのですが、細菌の侵入によって炎症が起きるとエネルギーの消費量が増え、その結果、栄養の供給が不足してしまいます。その状態で歯ブラシを当てたり力を加えたりするような物理的な刺激を与えると血が滲む、ということです。

 

歯茎から血が出るということは、細菌がそこに存在しているということであり、歯周病の徴候と言えます。

 

【歯槽骨が溶ける】

 

歯肉だけに起きていた炎症がさらに進行し、歯の根の方に侵入していきます。

骨と歯根膜を溶かしながら細菌が侵入してくると、炎症した病気の組織である歯肉などは歯の根と離れていきます。歯肉の組織がおかされてしまうために、歯の根に接着していることができなくなるからです。

 

歯周炎の原因となる細菌は、中のほうで繁殖して歯の根の先の方へ進むという性質をもっているため、

進みながら歯根膜や骨、さらに、歯の根を溶かしていきます。

 

この繰り返しが歯周病を悪化させ、歯の根のまわりの骨をほとんど溶かしてしまうため、歯はそこにとどまることができずに抜け落ちることになります。

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歯周病は歯を支える骨(歯槽骨)を溶かし、

最終的には歯が抜けてしまう深刻な病気です。

重度の歯周病に罹り、抜け落ちてしまった歯はほぼ元に戻すことはできません。

 

毎日の歯ブラシによるプラークコントロールはもちろん、溜まった歯石を定期的に歯科医院で綺麗にクリーニングすることも大事な予防に繋がるので、

そのために、現状の把握と維持のお手伝いをさせてください!

 

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