★DVD鑑賞『モーターサイクルダイアリーズ』★
こんにちは。
7月に入りましたが、まだまだ梅雨まっただ中。
朝方と夜は特に冷えますね;
体調には気を付けてお過ごしください。
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さて、今回は趣味でもある映画・DVD鑑賞で、特におすすめだったDVDの感想をひとつ挙げたいと思います。
今回挙げますのは2004年公開の『モーターサイクルダイアリーズ』です。
これは、南米の英雄とされている革命家、チェ・ゲバラの若き日を描いたノンフィクションの青春ロードムービーです。
おんぼろの大型バイクで、友人のアルベルトと約半年に渡り、故郷のアルゼンチン・ブエノスアイレスから南米を縦断します。
チェ・ゲバラは、私自身、キューバ革命を起こした革命家、ゲリラ指導者といった恐々たるイメージが先行していましたが、
その反面現代になってもファンが多いのは、端正な風貌もさることながら、
若くして多くの人々の上に立つ指導者となったことが大きいのかもしれません。
(ジョンレノンが「世界で一番格好いい男」と評していたとか!)
以下少々ネタバレになるかもしれないので、ご了承ください。
そしてこの作品における体験が、彼が革命家として目覚める大きな転機となりました。
この映画自体、プロパガンダ作品では全くありません。
政治的、宗教的な主張もなく、最後まで多くを語ることはありません。
裕福な家庭で育った医学生でもあるゲバラ青年は、恋人に振られもします。
ダンスも下手です。そして生まれながらにして喘息を患っており、道中常に苦しめられます。
そんな約半年に渡る旅の中で、貧しい生活を強いられる原住民、チリにおいて最下層である鉱山労働者達、
伝染病ではないのに隔離されるハンセン病患者など、沢山の出会いに直面します。
前半では穏やかな印象だったゲバラ青年が、後半になるにつれ、内に秘めた熱い情熱を垣間見せるシーンが多くなります。
そして旅の最後に彼が友人に告げる「何かが変わった。人々のために答えを見つけたい」というメッセージが、彼の原点となったのでしょう。
ただ弱い者を助けたいという正義感が、ごく普通の23歳の青年を変えたのです。
そう考えると、人々との出会いや経験は何ものにも代えがたいと実感しました。
とにもかくにも、彼らほどの突飛な精神力、体力は毛頭ございませんが、
何事にも挑戦してみよう、そんな勇気をもらえる素敵な作品でした。
ノンフィクションでありながら、堅苦しい内容では全くないのでおススメです。
あ~~~~旅がしたい!!
余談ですが、
ゲバラ役を務めたガエル・ガルシア・ベルナルの八重歯が可愛いです。
八重歯=可愛いという印象は日本特有のものだそうですね。
歯科医院としては複雑な心境です。^^;
ではでは!